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Uber Eats(ウーバーイーツ)で生計は立てられる?ポイントを解説

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おうち時間の増加をきっかけに、フードデリバリーサービスが大きく注目されています。
ここ最近では、みなさんの生活の中においても、一般的なサービスとして定着しつつあるのではないでしょうか。

また、近年の働き方改革への意識の高まりから、ユーザー側としてだけでなく、配達パートナー側の目線でも、非常に注目されています。

しかし、配達パートナーの仕事は、副業としてではなく、主業として生計を立てることが可能な仕事なのでしょうか。

今回は、フードデリバリーサービスの最大手である、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーで生計を立てることが可能なのか?という点について、さまざまな点から解説していきます。

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目次

Uber Eats(ウーバーイーツ)で生計を立てることは可能?

結論から申し上げると、無条件ではありませんが、Uber Eats(ウーバーイーツ)で生計を立てることは可能です
実際に、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーの専業で生活している方も多くいらっしゃいます。

https://twitter.com/nejil/status/1377268977332711432
https://twitter.com/inoue_Uber/status/1307932009327550469

では、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーは、どのような報酬体系のもとで、どれくらいの報酬を得ているのでしょうか。
その点について確認していきましょう!

Uber Eats(ウーバーイーツ)の報酬体系

2021年5月から配達パートナーの報酬体系が変更されました。大きく分けて、下記の3要素を合計した金額が報酬となります。

  • 配送料(基本金額+調達調整金額)
  • プロモーション(インセンティブ)
  • チップ

※ただし、配送料からは手数料が控除されます。

その結果一概には言えませんが、配達1件当たりの報酬は、通常500円前後になると言われています。
詳細は、下記の各要素の解説をご参照ください。

配送料(基本金額+調達調整金額)

基本金額」は、配達にかかる予定の時間と距離がどの程度か、商品の受け取り場所や届け先がいくつあるかを基に算出されます。

時間と距離については、注文を受けた場所からレストランまでの距離や、それに要する時間も加味されます。
1件当たりに要する時間が長くなる場合でも、不利になる要素が少ない点は嬉しいですよね。

また、下記の状況においては、基本金額に「調達調整金額」が加算されることがあります。

・通常の目安よりも交通状況が混雑している場合
・通常の目安よりも商品受け取り場所での待ち時間が長い場合
・配達パートナーの数が少なく通常よりも配達の需要が高い場合

https://www.uber.com/jp/ja/deliver/earnings/delivery-fares/

なお、報酬の計算式などは明らかにされていないため、自分で事前に報酬を計算することはできないようです。

プロモーション(インセンティブ)

注文の多いエリアや時間に適用されるもので、「ブースト」と「ピーク料金」という2種類のプロモーションがあります。

具体的に、「ブースト」は基本料金が一定の料率(1.1倍、1.4倍など)で増額する仕組み、「ピーク料金」は配達ごとに発生する追加報酬を指します。

また、一定期間の配達回数に応じて支払われる追加報酬で、「クエスト」というプロモーションがあります。

クエスト」はランダムに発生するプロモーションですが、基本金額が安くなる短い距離の配達であっても、回数を多くこなしてクエストの追加報酬を得ることで、結果的に報酬が高くなることもあります。

チップ

チップ」は、ユーザーが配達パートナーに対して任意で支払う報酬です。

ユーザーは、注文商品価格の5%、10%、15%、20%から選択して、配達パートナーに対して報酬を支払います。
また、ユーザー自身でチップの金額を決めることも可能で、1円~注文商品価格の2倍の間で決めることができます。

ユーザーは、悪天候の時や、対応が良かった時などに感謝の気持ちとして支払ってくれますので、配達パートナーは、ユーザーに良い印象を持ってもらう努力も重要になってきますね。

どれくらい働いたらいい?

Uber Eats(ウーバーイーツ)だけで生計を立てるには、どのくらい働いたら良いのでしょうか?

先にこの記事における結論をお伝えすると、1日当たり7.1時間で週6日働けば、Uber Eats(ウーバーイーツ)だけでサラリーマンの平均年収並みに稼げる可能性がある、となります。

前提として、人によって世帯構成や、生活スタイルが異なりますので、生計を立てるといっても一様に必要な収入額を決めることは難しいですよね。
そこで、今回はあくまで目安として、サラリーマンの平均年収を稼ぐにはどれくらい働いたらいいのか?という視点でお伝えしていきます。

2021年9月に国税庁が発表した「令和2年分民間給与実態統計調査結果」によると、2020年の給与所得者の平均給与(サラリーマンの平均年収)は、433万1,000円でした。

それに対し、配達パートナーは個人事業主ですので、経費が使えます。

経費を使うことで、税金を抑えることも可能になってきますので、実際にはサラリーマンよりも年収が少なかったとしても、手取りや可処分所得は同程度になることも有り得ますので、この記事では、目指すべき年収を400万円と設定します。

Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーだけで年収400万円を稼ぐには、1日約7時間×週6日の稼働が必要。

400万円の年収を得るには、1ヶ月当たり約34万円(400万円÷12ヶ月)の収入が必要です。

配達パートナーは、サラリーマンと違いボーナスはありませんので、サラリーマンと同じ年収を求めるのであれば、サラリーマンよりも高い月収が必要になりますね。

なお、Uber Eats(ウーバーイーツ)の報酬は、週に1回支給(月曜4時締め、翌週火曜支給)されますので、週単位を目標達成の目途に設定しても良いかもしれません。

月収34万円を4週間(1ヶ月)で割ると、1週間当たり8万5000円になりますので、一つの目安にしてみてください。

Uber Eats(ウーバーイーツ)の報酬は、週に1回支給(月曜日4時締め、翌週火曜日支給)される。

最後に、Uber Eats(ウーバーイーツ)は、1件当たりの配達で得られる報酬が500円前後、1件当たりの配達に要する時間が15分~20分程度と言われています。

これを基に考えると、1日当たり7.1時間稼働し28.4件の配達を行うと、1日の報酬が1万4200円となります。

このペースで週6日働くことで、年収は400万円に達することになります。

かなりのハードワークが必要となる計算になりましたが、この仮定ではプロモーション(インセンティブ)を考慮していませんので、実際にはもっと効率良く報酬を得られるはずです。

月収が20万円程度で良い方であれば、1日の稼働時間が同じ(7.1時間)であれば週4日弱の稼働、1週間の稼働日数が同じ(週6日)であれば1日4時間強の稼働で達成できる計算になります。

専業で活動されている配達パートナーの中には、もっと高額な報酬を得ている方もいますので、参考にしてみてくださいね!

https://twitter.com/PleasureYu/status/1377246396076597251

メリット・デメリットから見る配達パートナーの適否

Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーは、その特性から、メリットもデメリットもあります。
それを踏まえて、ご自身が配達パートナーに向いているか検討していただけると良いと思いますので、以降をご参照ください。

時間・休日

配達パートナーは、自分の好きな日、好きな時間に働くことができます。
会社から指定された日や時間に働くサラリーマンとは異なり、他者に縛られず、自分のペースで働けるのが配達パートナーの大きなメリットです。

一方で、誰も自分を管理してくれないので、ある程度自分のことを律することができる人でないと、生計を立てていくことは難しいかもしれません。

したがって、自己管理ができる人が配達パートナーに向いているといえるでしょう。

好きな日、好きな時間に働ける!しかし、その分自己管理が求められる。

収入の安定性

サラリーマンと比べると、どうしても収入は安定しません。

報酬体系はUber Eats(ウーバーイーツ)側によって決められますし、注文数も季節や天候に左右されるなど、外部要因の影響が大きい仕事です。

また、個人事業主であるため、ケガや病気で働くことができなくなると、その間は収入がストップしてしまいますので、これらの点は、配達パートナーの専業となる上でのデメリットと言えます。

したがって、収入の安定性に関してはある程度やむを得ないものとして割り切れる人、万が一収入がストップした時のために貯金等の備えができる人が向いていると思われます。

なお、配達パートナーの人員が増えていることもあり、以前よりも注文を受けられる件数が減っているとされています。

それを補うために、Uber Eats(ウーバーイーツ)以外にも、複数のフードデリバリーサービスに登録し、リスクヘッジを図る配達パートナーもいるようです。

収入はサラリーマンよりは不安定。万が一に備えて、貯金や、他サービスとの併用も有効。

現在、日本における主なフードデリバリーサービスは、Uber Eats(ウーバーイーツ)以外に下記のようなものがありますので、参考にしてみてください。

  • 出前館
  • menu(メニュー)
  • Wolt(ウォルト)
  • foodpanda(フードパンダ)

人間関係

配達パートナーは、他者と協業するような仕事ではなく、個人で行う仕事です。

会社とは異なり、上司に怒られることはありませんし、同僚との人間関係に悩む必要もありませんが、長時間一人で仕事をするのが辛くなる方もいると思います。

したがって、一人で働くのが好き、面倒な人間関係を避けたいという人には適した仕事だと思います。

経費

仕事をする上で必要な出費は、経費として計上できます。
これは向き不向きの話ではなく、個人事業主として活動する上で必ず押さえるべきポイントです。

確定申告の際に正しく経費計上を行うことは、節税対策になり、自分で使えるお金が増えることにもなりますので、仕事の一つだと思ってしっかり管理しましょう。

収入を得るために支出した費用は、経費として計上でき、節税できる!

例えば、Uber Eats(ウーバーイーツ)のパートナーの場合、主に下記のような出費を経費計上できますので、参考にしてください。

  • 自転車やバイクの購入代、シェアサイクルの料金
  • 自転車等の関連グッズ(ヘルメット、ライト、スマホホルダーなど)
  • 配達用バッグ
  • 自転車等の修理代
  • バイクのガソリン代
  • スマートフォンの購入代、通信代
  • 駐輪(車)場代
  • 配達エリアまでの交通費
  • 車両保険

Uber Eats(ウーバーイーツ)で生計を立てるに当たってのポイント・注意点

稼働エリア

Uber Eats(ウーバーイーツ)は、2021年9月28日に全国47都道府県でのサービス展開を達成しました。
この結果、どの都道府県でも配達パートナーになることができるようになりました。

しかし、やはり東京を始めとする大都市圏でないと、注文数が少なく、一定程度の収入を得ることは難しいと言われています。

Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして生計を立てるには、現状、注文数の多い大都市圏に住んでいることが条件になるでしょう。

現状、注文数の多い東京を始めとした大都市圏でないと、配達パートナーで生計を立てるのは難しい。

保険

Uber Eats(ウーバーイーツ)側では、配達パートナー全員に対し、「傷害補償制度」及び「対人・対物賠償責任保険」を用意してくれています

加入手続きや、保険料の納入も不要であり、非常にありがたい仕組みですね。

しかし、適用されるのは、「配達リクエストを受諾した時点から、配達が完了またはキャンセルされるまでの間に生じた事故」に対してであり、限定的な内容となっています。

つまり、配達リクエスト間に起きた事故等に関しては補償の対象外となりますので、補償の対象範囲を確認をしておく他、別途任意保険への加入を検討するなど、注意が必要です。

Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーは、個人事業主ですので、自分のことは自分で守っていく、責任を持っていく意識が重要になると思います。

Uber Eats(ウーバーイーツ)は全配達パートナーへの補償制度や保険を無料で用意してくれているが、適用範囲に注意が必要。

確定申告

年間の所得(売上ー経費)が一定の金額(副業で20万円、専業で48万円)を超えると、所得税の確定申告が必要となります。

基本的なところとして、Uber Eats(ウーバーイーツ)で得る報酬は、手数料が引かれる前の金額を売上、手数料は経費に計上することになります。

所得税の確定申告をしないと、延滞税や無申告加算税など、余計に納税をしないといけなくなりますので、確定申告は忘れずに必ず行いましょう。

なお、一定の金額(副業で20万円、専業で48万円)を下回る金額の収入しかなかった場合、所得税の確定申告は必要ありませんが、住民税の申告は必要となりますので、注意してくださいね。

フードデリバリーサービスの将来

ICT総研が発表した「2021年フードデリバリーサービス利用動向調査」によると、フードデリバリーサービスの市場規模は2021年は5,678億円、2022年に6,303億円、2023年には6,821億円になると見込まれています

また、2021年2月の調査で、フードデリバリーサービスの利用率は32.3%、まだ利用していない方のうち70%は3年以内の利用を検討中、という結果も出ています。

上記のとおり需要は拡大傾向であり、稼ぐことが可能な市場であると考えられます。

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まとめ

フードデリバリー市場は成長市場であることは間違いなく、配達パートナーで生計を立てていくことは可能だと考えられます。

しかし、フードデリバリーサービス事業者間や、配達パートナー間の競争が激化しており、市場が活性化している一方で、配達パートナーを取り巻く環境は、さまざまに変化しています。

個人事業主である以上、自身の責任において多くのことに対応していく必要がありますが、配達パートナーの労働組合「ウーバーイーツユニオン」という団体もありますので、困ったことがあった際にはそちらへ相談しても良いかもしれません。

配達パートナーの仕事で生計を立てていくには、かなりのハードワークが求められますので、専業で活動される方は、身体には十分気を付けてください。

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